有名画家による世界的名画を、海外へ行かず、日本でも見てみたいですよね。
山梨にあるのです。ミレーの名画が。
そこで今回は、山梨県立美術館と70点ほど所蔵しているミレーの作品について解説します。
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山梨県立美術館について
70点ほどのミレーの作品が置かれているので、通称「ミレーの美術館」とも言われています。
ミレーコレクションとして有名になったこともあり全国から来場者が来るそうです。1978年開館してから、2006年には、1000万人の総入場者数を達成しました。
2008年には30周年記念で、初期の作品である「眠れるお針子」が新たにコレクションに加えられました。見るとかわいらしい少女のようですが、ミレーの2番目の妻と言われています。
2018年には40周年を記念して「角笛を吹く牛飼い」を約8900万円で購入しました。
今どの美術館も作品を新しく購入するのは大変ですが、ジャン・フランソワ・ミレーの収集にこだわる学芸員やスタッフのみなさんの姿勢には感服します。
そのほかに所蔵作品は、デュプレやアルピニー、ブルトンといったバルビゾン派の作品や、クールベ、ターナー、ドーミエやブラマンク、ドラクロアもあります。また日本人作家もあり、伝周文、富岡鉄斎の作品などあります。範囲が広いです。JR甲府駅からバスで15分のところにある美術館です。
ミレー館
山梨県立美術館が2008年に30周年を迎えた次の年2009年1月初旬に、ミレー館を新たに設置しました。
あらたに室内を増設したというわけではなく、既存の展示室にミレー専用の室内を設けたわけです。なにしろ70点もあるので、それだけでも特別展ができそうですね。それで実際そのような展示室を構えたというわけです。
ただ作品はすべて常時公開しているわけではなく、年に4回入れ替えしています。
ちなみに2階にあがると視覚障害者のために「手で見るミレー」という展示もあり、細やかな配慮はすばらしいです。
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ジャン・フランソワ・ミレー とは
ミレーの代表作といえば、オルセー美術館所蔵の「落穂拾い」「晩鐘」「羊飼いの少女」です。
学校の教科書にも載るほど有名な作品たちですが、2003年の春に、その3大名画が日本へ一挙にやってきたことがあります。
それらが一堂に日本国内で展示されるのは最初で最後の展覧会といわれたほどで、展示会場のひとつであった渋谷のBunkamuraザミュージアムでは予想通り人だかりでした。
あまりにも有名な絵画ですし、色彩的には地味なので、そんなたいしたことないと思われる方もいるようですが、本物を直に見るのと画集で見るのとでは全然違います。
その奥行きのある立体感と細やかな色彩は実際に見ないと味わえません。
大型の作品ではないにもかかわらず、意外と大きく感じるのも、きっと見る者に訴えかけるものが大きいからでしょう。
あの場にいた美術ファンの方はラッキーなほどの展覧会なのでした。そのチャンスを逃した方は残念ですが、山梨県立美術館があります。ぜひ足を運んではいかがでしょうか。
「種まく人」が日本で見れる
山梨県立美術館にあるミレーの代表作「種まく人」は美術ファン必見ですね。以前は高い位の役人や鉄道王、銀行が所蔵していたという由緒ある流れがあるので、正真正銘の名画です。
ちなみにもうひとつ、これとまったく同じ作品がボストン美術館にあります。どちらも優れた作品です。オルセーの「落穂拾い」なども見たいですが、「種まく人」が日本にあるというのは、日本の美術ファンには驚きであり、とてもうれしいですね。
いかがでしたでしょうか?山梨へミレーの「種まく人」に一度会いに行ってみてはどうでしょうか?
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