国宝の鳥獣戯画が2020年の夏に公開されます。鳥獣戯画は、伊藤若冲やゴッホ、ピカソ、北斎などと、ならぶぐらい大人気な絵画です。とても楽しみですね。
東京オリンピック真っ只中で開催
展覧会タイトルは、「特別展 国宝 鳥獣戯画のすべて」。そのままですね。ストレートなタイトル。そこが良いです。副題とか余計な飾りがないところが、かえって期待を抱かせます。かわいい何とか、ミステリーなとかいらないですからね。
- 開催:2020年7月14日~8月30日
- 会場:東京国立博物館 平成館
開催期間は、一ヶ月半です。短いです。注意しないとすぐ終わってしまいます。美術ファンは大丈夫でも、家族サービスやデートで行きたい方は見逃がさないようにしましょう
東京オリンピックは7月24日開会で終了は8月9日ですので、鳥獣戯画が見られる期間に、東京オリンピックが始まり、鳥獣戯画展が終わる前に、オリンピックが閉幕するという、美術ファンにとっては新鮮な日々になりそうです。
強運な人は、鳥獣戯画と東京オリンピックの両方を鑑賞する(観覧する)という幸運で羨ましいこともあり得ますね。周りには居そうにないですが。
過去の大規模な鳥獣戯画展を振り返ってみましょう
大規模なものとしては大体、5~7年に一回のペースで公開されている印象です。
近年としては以下の展覧会がありました。
- (1)2007年11月3日-12月16日 鳥獣戯画がやってきた! 国宝「鳥獣人物戯画絵巻」の全貌 サントリー美術館
- (2)2014年10月7日-11月24日 国宝 鳥獣戯画と高山寺 京都国立博物館
- (3)2015年4月28日-6月7日 特別展 鳥獣戯画 京都高山寺の至宝 東京国立博物館
(1)はサントリー美術館が赤坂見附付近だった場所を、2007年に現在六本木にある東京ミッドタウンへ移転したときの再オープン記念特別展として開催しました。やはり入り口付近、長蛇で並んでいましたし、混雑しておりました。
鳥獣戯画だけでなく、それとと共通するエンタメ性や戯画性がある作品として、以下も出品されていて、内容の濃い展覧会でした。
- 放屁合戦絵巻(室町時代)、サントリー美術館蔵
- 重文 将軍塚絵巻(鎌倉時代)、京都・高山寺蔵
- 是害房・鳥獣戯画絵巻 アメリカ・ホノルル美術館
- 鳥獣人物戯画巻 田崎早雲筆 明治時代 栃木県立博物館蔵 など
(2)(3)は同じ内容です。大規模な修理が終わってそのお披露目でした。修理期間中に新たな発見があったりと美術界では話題になりました。東京国立博物館では、2時間ぐらい並んで、甲巻見れたのは15分ほどという混雑ぶり。グッズコーナーも大人気でしたね。




4巻すべて全面公開という太っ腹
今回の一番の特色は、国宝4巻の全場面をいっぺんに公開するという点です。いままで実現していませんでした。場面替えなしというわけです。国宝4巻から分かれた断簡5幅と、原本ではすでに失われてしまったけど、残っている模本の数々も展示されます。
混雑必須で長蛇の列の経験をまたしなければならない感じですが、いまから楽しみな展覧会です。テレビメディアや雑誌などで特集を組まれたりするでしょう。グッズもいろいろなところとコラボするなど期待高しです。愛すべきうさぎやお猿さんたちにまた久々に出会えます。
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