東京国立博物館の総合文化展(平常展に相当)が大幅なる値上げで、美術ファンの間で大きなニュースです。
スポンサーリンク
2006年の4月までは420円でした。そこから600円と値上げされました。そして消費税の税率が上がった関係で620円です。そして今回2020年4月から620円から1000円という、プラス380円というかなりの大幅値上げです。驚いた美術ファンや博物館愛好家は多いでしょう。この14年間で入場料が2倍以上になるのです。ここまでの値上げは聞いたことありません。
国立博物館が観覧料値上げへ 多言語対応など解説充実 https://t.co/AjNTNVTuLZ 国立文化財機構は30日、東京・京都・奈良の国立博物館3館について、平常展の観覧料金を4月から値上げすると発表した。東京国立博物館(東博)は一般料金で380円値上げとなる1千円に、京都国立博物館と奈良国立博物館は…
— museumnews jp (@museumnews_jp) January 30, 2020
値上げ理由を博物館側の説明はまとめると、以下です。
- 寄贈などが毎年100件前後増え続けて大変
- 修理待ちの作品が多くて大変
- 欧米の博物館に比べて痛みやすい日本文化財の展示替えが大変
- 来館者が大幅に増えて対応が間に合っていない
- 新しい展示方法など取り組みたい
値上げが仕方ないとしても、かなりの値上げ幅は、なんとかして欲しかったところでしょう。外国人の来場者は増え続けても、気軽にいけなくなるとして、日本人の来場者が減る恐れはあるでしょう。庶民の給料は増えないのに、物価は増え続けるという今の日本経済状態をもろに反映している事項といえます。
残念な声としては「国立施設ほど入場料はできるだけ安く万人に開けているべきと思う」「気軽にいけなくなりそう」「結構高いな!!」「すげー値上げ」「国立博物館なのに財団法人より高いのは納得行かない」など聞かれます。
その一方、賛成派の意見もあり「値上げ分は展示や文化財の保存環境向上にあてられるのなら期待」「今までが安すぎた」「一日中居られるから、千円の価値はある」と、賛同する意見もあります。
おそらく一般的には賛否両論な感じですが、長年のファンにとっては複雑な今回のニュース。しかし決まってしまいましたら、今後のトーハクには、特に展示について大幅な充実度を期待したいです。
スポンサーリンク