長い4時間近くの特番で秀逸でした。
池上氏とサザエさんのコラボという珍しい構成で、池上氏がサザエさんを解説する様子はいささか違和感ありでしたが、そこは戦後日本史へ話を持っていく流れはさすがでした。
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フジテレビでアニメのサザエさんが始まったのは、1969年10月5日です。当時の映像を見てかなり貴重なものを見ました。よく知っているサザエさんとは結構違い、動作にも古さはありましたが、同時にカラーの鮮明さは50年前とは思えないものでした。
アニメが始まって50年ということで、息の長い長寿の国民的アニメですが、原作の漫画開始は1947年4月からです。
太平洋戦争が終わって2年たたない時に始まったわけですから、サザエさんが戦後日本史にふさわしい題材としてはうってつけでした。
ただサザエさんの20年後を描いたスペシャルドラマ『磯野家の人々~20年後のサザエさん~』の番宣の意味もあるわけですが。
「押し売り」が社会問題化していたこと(あしたのジョーで有名な漫画家、ちばてつや氏が押し売り経験者なのは意外でした)。池上氏がアニメキャラクターになって本人が声優していたり(プロの声優と比べると棒読みな感じだったのはしかたないですね。プロの声優さんを絶賛していました)、女子会に入っていたり、といささか苦笑してしまうところもありました。
しかし、戦後の女子ファッションの移り変わりや、おもしろくも変な昭和家電のものが説明されていたりと、飽きさせない構成になっていました。
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四コマ漫画のサザエさんに、当時の加藤一二三八段の名前が出ていたのは、面白かったです。1960年2月の4コマ漫画でした。14歳7か月で当時史上最年少でプロ棋士になり、若干20歳で名人戦の挑戦権を獲得したわけですし、当時から有名だったのですね。
ひふみんいわく「長谷川先生は先見の明があった」。キャラの愛され度は衰えていません。
大谷翔平選手もサザエさんと共演でエンゼルスも反応しております。サザエさんはクラシックアニメだそうです。いい言葉の響きです。
Shohei Ohtani will appear in a new episode of the classic anime, "Sazae-san!"
— Los Angeles Angels (@Angels) 2019年11月17日
"Katsuo's Major League Dream" will be part of a 90 min special celebrating the show's 50th anniversary. It will air on FUJI Television in Japan on 11/24 from 7:30p – 8p.
© Hasegawa Machiko Art Museum pic.twitter.com/GScMMJqVgp
昭和、平成、令和と3つの和暦をまたぐとは思わなかったと感じる方も多いでしょう。戦後の発展が今につながっている、それは言われてみれば、あたりまえですが再確認できた意味でも良質だった特番でした。
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