今年2019年限りで「イチロー杯争奪学童軟式野球大会」が終了です。終了することを知らなかった方も多かったと思いますが、その理由がイチローさんらしいですね。その理由も合わせて、いままでのメッセージを軽くまとめました。
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現役ならではのメッセージができなくなる。
終了した理由は、シーズンに感じたことを現役選手として伝えることができないから、ということでした。
引退した人間が、何か言っても説得力なくなるのでは、ということでしょうか。そんなことはないと周りはおもうのですが、イチローさん本人はそう思っていない、実にイチローさんらしいです。
子どもたちだけでなく、大人も含めた全員へのメッセージ
毎年、そのときどきで、その年に感じたことのメッセージを送ってくれました。
2004年では、262本のヒットを放ち、大リーグ最多安打記録という前人未到の記録を打ち立てました。
目標や夢をつかむことは一気にそこへいくことはできない。小さいことを積み重ねることでいつの日か信じられないような力がだせるようになる。
2008年では日米通算3000本安打を達成しました。日米合算の是非が一部問われましたが、素晴らしい記録であることはまちがいないです。
失敗を重ねていくこともすごく重要。日米通算で3000本安打を達成できたけども、その6000回以上の失敗がそこにある。
2014年はヤンキースでの選手として最終年でした。2012年にマリナーズから移って2年半のヤンキース時代でした。その年のオフに自由契約状態になったときの言葉です。
我慢して自分の気持ちをおさえて未来に向かう、これがなければ先へ進めない。
2016年はマーリンズに所属して、史上30人目の大リーグ3000本安打を記録しました。
イチローは人の2倍3倍も頑張っているという人がいます。でもそんなことはまったくない。人との比較ではなくて自分の中でちょっと頑張ってみる。そのことを続けていると将来思ってもみなかった自分になっている
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イチロー杯の最後にふさわしいメッセージ
2019年が最後になるわけですが、イチローさんが残したメッセージは以下です。
- 先生より生徒の方が力関係が強くなってしまっている。ならば自分で自分を教育するしかない難しい時代になった。
- 先生から教わることは大切なことが多いから、謙虚な気持ちで受け止めてほしい。
- 今はスマホなどで簡単にいろんな知識が手に入る時代。しかし知識で得て頭で知っていても、体験して初めて知ることがたくさんある。どんどん体験から学んでほしい。
- 今現在、当たり前と思われている事は、当たり前とは思わないでほしい。海外にでて価値観が変わるような体験をしてほしい。
日本で9年、アメリカで19年の計28年間をプロの野球選手として、総まとめのメッセージとなりました。アメリカ選手生活で感じた率直なメッセージは説得力ありますね。
それと同時に現在の危機的な状況も感じているようです。教育だけでなく現在の野球界の状況も聞いてみたい気もします。
まとめ
イチロー杯の閉会式でイチローさん本人からの挨拶とコメントをメディアを通して聞くことが、一種の年末の風物詩になっていました。
インタビューの少ないイチローさんでしたから、数少ない話が聞ける貴重な機会でした。
それが終わってしまうのは寂しいですが、違う形で子どもたちや若者たちに向けて、もちろんいっぱしの大人もうならせるようなメッセージを送ってくれることでしょう。
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