2019年11月1日、東京オリンピックのマラソンと競歩の競技を、札幌で行うことが決定しました。10月17日にIOCのバッハ会長が「札幌に移すことを決めた」と発言し、日本中が驚き、衝撃を与えました。
準備をしてきた東京側は当然困惑し、札幌側は複雑な心境です。開催日まで1年を切っています。この物議を醸すことになった一連の騒動とその意見をまとめます。
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札幌開催に賛否両論。
札幌にする理由は猛暑を避けたいという、その一点につきるわけですが、今回の騒動については賛否両論です。日本陸連の瀬古利彦さんは「不本意だ」と複雑な胸の内を明かしています。一方、しかたない、と冷静にみる人も多いです。
賛成派
- 猛暑を考えたら仕方がない。選手をはじめ、スタッフや観客の健康や命が一番大事。
- 札幌はマラソンするにはベストな気候。2018年は30度超えたのは数日ぐらいしかない。
- サッカーも札幌ドームでやるから、マラソンも札幌でやることに問題なし。
反対派
- 判断が遅い。いまさらなぜ?開催まで1年切っている。混乱は必須。
- チケットや航空券を予約した人はどうなる?
- 札幌でも猛暑の可能性はあるから、あまり意味はない。稚内でやったら?
- 札幌でやるなら「東京」オリンピックではない。
メダル授与式はどうするのか
男女のマラソンの表彰式は、新国立競技場での閉会式とともに東京で行いたいとのことです、競歩のセレモニーも東京で、ほかの陸上競技とともに行うようです。
札幌で走ったあと、800㎞移動して、東京で表彰式を行うというせわしないスケジュールになるようです。受賞する選手たちや関係者の負担を考慮する必要が出てくるでしょう。
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パラリンピックは東京のまま変更なし
一方、パラリンピックでは東京のままで変更はありません。オリンピックは8月開催。パラリンピックは9月開催。8月より9月のほうが暑くなるという話があります。
車いすマラソンでは、体がよりアスファルトに近い状態ですから、むしろパラリンピックのほうが?という気がしないでもありません。
東京都の小池都知事は「合意なき判断」と今回の決定をこう表現しました。決定権は国際オリンピック協会(IOC)にあるため、致し方ないことでしょう。
東京やその周辺の人々にとっては残念ではありますが、決まった以上、札幌での成功を願いたいです。
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