2000年に京都国立博物館で開催された「若冲展」をきっかけに若冲ブームが起こりました。それから20年。その人気が衰える気配は今のところ見られません。おかげで日本美術の注目度も上がって、北斎などの浮世絵や、他の江戸絵画の展覧会に若い人たちも来るようになりました。そして2020年1月から、プチ若冲展というべき内容の展覧会が4つの高島屋で開催されます。若冲ファンは見逃せません。
これがあるから、デパート会場の美術展覧会はバカにできないのです。ただ熱心ではない美術ファンは、この情報を逃しやすく、しまった知らなかった!という人も出てきそうです・・・。
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出品数は
弟子の作品含めて50点ほどです。デパートですから出品数は、美術館に比べて少ないのはしょうがないですが、それでもまとめて若冲が見られる機会は普通ないですので、いいチャンスです。
若冲の弟子はほとんど知られていませんが、今後研究が進んでいき知られるようになっていくことでしょう。
会場は
京都高島屋 2020年1月4日(土)~1月20日(月)
大阪高島屋 2020年2月21日(金)~3月8日(日)
東京・日本橋高島屋 2020年3月18日(水)~4月6日(月)
横浜高島屋 2020年4月22日(水)~5月11日(月)
各会場の開催期間は3週間ほどです。平日働いていて土日しか行けない方は、土日の日数は計6日です。気をつけないとすぐ終わってしまいますね。
関西の熱烈なファンは、京都と大阪を。関東の熱烈なファンは、東京と横浜の2つの会場を見に行ってしまうでしょう。
横浜高島屋では、ゴールデンウィーク中になるので、混雑必須となるでしょう。
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作品とその所蔵先は
以下のように知られている名品が出品されます。見逃せないです。細見美術館は若冲を多数所蔵していることで知られた美術館です。鹿苑寺(金閣)や慈照寺(銀閣)、宝蔵寺、相国寺など京都の寺に伝わる作品も見られます。
- 「竹虎図」鹿苑寺蔵
- 「糸瓜群虫図」細見美術館蔵
- 「雪中雄鶏図」細見美術館蔵
- 「鼠婚礼図」細見美術館蔵
- 「子犬に箒図」細見美術館蔵
- 「鶏図押絵貼屏風」細見美術館蔵
- 「髑髏図」宝蔵寺蔵
- 「芦花翡翠図」大光明寺蔵
- 「鳳凰之図」相国寺
- 「松亀図」大光明寺蔵
- 「鯉図」慈照寺
- 「蟹図」処冲筆 宝蔵寺
- 「南瓜雄鶏図」白歳筆 宝蔵寺蔵
などなど
今回のテーマは、大きく3つです。
- 京都ゆかりの8箇所のお寺から伝わる名品
- 細見美術館からの作品
- 若冲の弟子たちの作品
若冲ファンには馴染みのある作品ばかりですが、貴重な機会です。ぜひ高島屋で堪能してください。
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