忘年会スルーという言葉がネット界隈で賑わせていることを、NHKニュースで取り上げられ、話題と共感の声が溢れているようです。
News Up “忘年会スルー”ってなに?NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191209/k10012207921000.html
毎年12月に行われる会社内の忘年会をスルーする。要は参加しない、したくないということですが、はたして忘年会は必要なのか不要なのか、意味あるものなのか、ないのか考えてみます。
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忘年会スルー派のいいぶん
代表的な意見としては、「勤務外の時間まで拘束されるのはおかしい」「面倒くさいし「無駄」な時間とお金を使いたくない」というものですね。飲みに行くんだったら気の合う仲間で十分だ、というわけです。
忘年会嫌いな人がいるのは、今に限ったことではなくて、昔からいました。会社のため自分のため給料のためということで我慢して参加していたのです。今はご法度ですが一気飲みの強要も少なくなかった時代もありました。
お金を使いたくない、という意見からすると、給料がなかなか増えない現実というのも影響しています。
会社の忘年会は気の合う同士で固まりができるだけという話
確かに意味あるのかと思うことはあります。全社合同の忘年会が始まると、まず気に合う同士、部内同士、同期同士、女性は女性、男性は男性で固まりができます。
年配、若手、中堅でそれぞれ固まり、女性では、既婚同士、30代以上の未婚同士で固まるなんて現象もあります。
そうしてそのままの様子でずっと時間が過ぎていくと、異なった部署間のコミュニケーションがなく、いろいろな世界を知ったり、勉強になったり、実りのある面白い話や意見が飛ぶ、なんてことがありません。
逆に下手するとお互い愚痴の言い合いで終わるということになってしまいます。
意味があるか?と思うのは、そんなところにあります。
いやそれはそれでしょうがないし、楽しいかったらいいじゃないか?とも言えますが。
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忘年会のよいところ
お酒が大好きでみんなとワイワイやるのが好きだから、のであればこれはもう趣味ですね。スルー派からしたら羨ましいものです。
この意見はさておき、年配や上司に多い意見ですが、「若い人ともっと交流したい」「知らない世界を知り知識を深めて仕事に役立てたい」「会社全体のベクトルをあわせる」「コミュニケーションの強化」などですね。
お酒が入らないと本音が言えないのは卑怯だという意見もあれば、いやお酒があるからこそ本音が言えていいのだという意見もあります。
忘年会で良かったと思うことは、他部門の話が聞けることですね。そういうことやっているんだ、とか、他の人の噂話など他愛のない話は単純に面白かったりします。
会社の忘年会がなぜあるのか、本当に意味ないものだったらそもそも存在しないわけですから、スルー派の方はそのところの意見に聞く耳はもつ必要はあるでしょう。全員の気持ちや心が一緒になる時間は大事なものです。
忘年会スルーはブームか
最近ではネットのSNSなどで忘年会嫌いの意見はすぐ見つかります。スルーに共感する人が多いのは、月並みなことばですが、「世の中の多様化」ということなのです。
スマホ、パソコン、ゲーム、種類の多い商品、サービスなどなど。景気がなかなか上向かない一方、いろんなものが溢れている世の中。自分優先の考えになってしまう時代といえます。
もしかしたら忘年会スルーが流行だと考えると、そのうち近い未来に逆に「忘年会OK」な時代がくるかもしれません。
NHKニュースでは、忘年会の様々な形が紹介されていました。取り仕切りを外注させたり、勤務時間内の昼にお酒なしでやったり。
そうやってコミュニケーションのあり方が考え直され、普通思いつかないようなユニークな忘年会の形が生まれてくる可能性もあります。忘年会だって多様化ですね。
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