1月18日放送の美の巨人たちでは「銀山温泉」が紹介されていました。その美しい夜景の温泉街に、さっそく行ってみたくなったと話題です。
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山形県の銀山温泉は、日本一夜景がきれいな温泉街です。「情緒がある」「雰囲気が素敵」「SNS映えする」など世代を超えて大人気。知られざる美の宝庫として紹介されていました。
銀山温泉は、東京から山形新幹線で3時間半。大石田駅で降りて、さらに車で30分の場所です。
関東から日帰りはちょっと無理でしょうか、秘境の温泉地ですね。番組で現地を訪れたのは女優の貫地谷しおりさん。訪れたのは初めてのこと。「雪があって風情が増していますね。いいですね」「町並みにと統一感ありますね」と早くも魅力を感じとる貫地谷さん。
番組で紹介されていた宿は以下の通り。
・古山閣
・能登屋旅館
・古勢起屋別館
・旅館 永澤平八
町並みに統一感ある理由は、みな同じ時期に建てられたことや、同じような技術と素材が使われているからです。その時期とは大正後期から昭和初期に建てられ、みな奇跡的に残っています。
美しい景観を生み出す緻密な仕掛け
「#銀山温泉」
— 新美の巨人たち (@binokyojintachi) 2020年1月18日
リアタイ視聴ありがとうございました♪
建築と景観から生まれる美の秘密、いかがでしたでしょうか?
見逃した方、もう一度見たい方は
2月1日(土)よる6時#BSテレ東 で全国放送です📺⛄️#新美の巨人たち #貫地谷しほり
今回の放送内容は https://t.co/7LfRv2JYna pic.twitter.com/Jd3afpg0T5
銀山温泉は江戸時代から湯治場として親しまれてきました。そして昭和初期に高温多量の源泉が発掘されました。
それをきっかけに書く旅館が一斉に建て替えを行いました。各旅館で共通するのが窓ガラス。どの宿も銀山川にむかって建てられています。窓ガラスを全面的に構成することによって客室から川を望むという景観を意識しているわけです。
そうすると夜になると、部屋からの明かりが、街全体を照らします。暖かで幻想的な夜景を生み出しているのです。
また、もうひとつ特徴として、各宿には、屋根を支える役割をに担う「垂木」がむき出しになっています。これは通常、寺院や神社で使われる建築のやり方ですが、あえて採用することで豪華や存在感を演出しています。
各宿の外壁にある鏝絵(こてえ)も見どころの一つ。左官職人の技が光る作品を見ることができます。
築90年の古山閣には、外壁に色とりどりの鏝絵が見られます。職人の手がこんでいる芸術作品です。驚くことに一度も修復せずに色を保っているとのことです。
江戸時代後期創業の「旅館 永澤平八」には白銀の滝を描いた作品があります。1892年(明治25年)創業で国の登録有形文化財に指定されている「能登屋旅館」には富士山を題材にして「三保の松原」があります。
地元大石田の左官職人である後藤玉舟さんが制作したものです。また旅館の名前が描かれた看板、大理石に見える柱や、木にみえる欄干(らんかん)は、実はすべて鏝絵です。
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景観のデザインと地元住民の意識改革
1998年には景観に着手。景観デザインのスペシャリストである東京大学の堀繁氏によって、景観を魅力的な温泉地に生まれ変わらせました。たとえば、共同浴場を他の場所へ移動させ、代わりに足湯ができるところにしました。それによって以前は人が感じられない雰囲気を、人がいる町並みへ変化させることに成功しました。
また、当たり前に路上に止めていた旅館の車を、駐車場へ必ず保管させたり、電線をすべて地中化させるなど、余計なものは徹底的に排除したのです。
さらに地元の住民たちに意識改革を促すため、ヨーロッパへの研修を敢行。ヨーロッパの美しい町並みは、緻密な計算で作られていることを実感させました。
「街を楽しんだことがない人に、楽しい街はつくれない」と堀教授。あるがままではダメで、人の手が加わって質の良いものができるという好例でした。
ネット上では「銀山温泉永遠の憧れ」「前から気になっていたの絶対に行きたい」「コテで絵をかく技術が素晴らしかった」「宿が取れないけど」「銀山温泉特集凄くよかった」など予想通りのコメント多数です。
温泉や旅館好きにはたまらない内容でした。
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